一人暮らしより正社員へ付け

あれが、一人暮らしを希望よ。「え?」正よ。「せがれん事か?」息子へ関心を持ってくださいな。

「えー歳になった、甲斐性ゼロの息子よ。ちったぁ放任も必要」我が家の男、他人に無関心で困る。

「一人暮らしのう。家事さえ一切出来ず、働いた経験ねー身で生計を?」日雇いの仕事が決まったわ。「何と、恥さらしめ!」え?

「考えてみよ。奴を大学まで行かせ、学費を全て負担した苦労を!全部我々が出資!理由は?一流正社員ともあろーに」一人暮らしを決意。大きな進歩に思いますわ。

「甘い!エリートにならず落ちぶれ、落ちぶれた中で取った安全策!ぬるま湯へ浸かる様な日々を、奴が今後背負う事を思えば、亡くなった父、先祖へ申し訳たたん」

そう言いますけど、お父さんこそ一人暮らし一切せず、家業投げ出され、挙句、クビになって…。「今は儂を責める時か?奴中心!話をすり替えるな!」

もう、じゃどーせよと?「正社員、それ以外認めぬ」第二新卒も逃し、バイトさえせぬ身で、どーすれば。